日経平均、金利、為替の動向 ー令和8年9月30日(2026年9月30日)までー
2026年9月の金融市場では、日経平均とドル円がともに大きく動きました。
月前半はドル円が160円台から153円台まで下落し、円高が急速に進むなか、日経平均も66,000円台から63,000円台まで下落しました。
一方、月中旬以降はドル円が円安方向へ戻るのに合わせるように日経平均も回復し、月末には期間中の最高値を記録しています。一般的に円安は日本株、とりわけ輸出企業にとって追い風とされますが、株価は為替だけで決まるわけではありません。
本記事では、2026年9月1日から30日までの日経平均とドル円の動きを比較しながら、円高・円安と日本株の関係を分かりやすく解説します。
この記事を読んで分かること
- 9月の日経平均の動き
- 9月のドル円の動き
- 円高と株安の関係
- 円安が日本株に与える影響
- 為替と株価が連動しない理由
- 月後半に株価が回復した流れ
日経平均


ポイント
- 9月30日の66,753.72円が期間中の最高値
- 月初は大きく下落した後、いったん66,000円台まで回復
- 月中旬に再び調整局面となり、15日に63,484.10円まで下落
- 月後半は持ち直し、月末は期間中の最高値で終了
解説
全体の値動き概要
2026年9月の日経平均は、9月1日の66,215.34円から9月30日の66,753.72円まで上昇し、月間では小幅ながらプラスとなりました。
月初は66,000円台からスタートしましたが、翌2日には64,325.64円まで下落し、3日には64,214.48円となりました。その後はいったん反発し、7日には66,399.84円まで回復しています。
もっとも、月中旬にかけては再び売りが優勢となり、11日には64,011.34円、14日には63,492.99円まで下落しました。さらに15日には、期間中の最安値となる63,484.10円を記録しています。
その後は徐々に買い戻しの動きが見られ、18日には65,018.95円まで回復しました。月後半も上昇と下落を繰り返しながら推移しましたが、30日には66,753.72円まで上昇し、期間中の最高値を付けて9月の取引を終えています。
9月1日から30日までの上昇幅は538.38円となり、上昇率は約0.8%でした。また、期間中の高値と安値の差は3,269.62円となっており、月間の騰落率は小幅であったものの、月中には比較的大きな値動きが見られました。
月初は急落後に持ち直す展開
9月1日の日経平均は66,215.34円となり、66,000円台でのスタートとなりました。
しかし、その後は売りが優勢となり、2日には64,325.64円まで下落しました。前日からの下落幅は1,889.70円となっており、月初から大きく値を下げる展開となりました。
3日も64,214.48円まで下落しましたが、4日には65,020.94円まで反発しました。さらに7日には66,399.84円まで上昇し、9月1日の水準を上回っています。
月初は短期間で大きく下落したものの、その後は早い段階で買い戻しが入り、66,000円台を回復する展開となりました。
月中旬は調整局面入り
7日に66,399.84円まで上昇した後は、再び上値の重い展開となりました。
8日は65,269.33円、9日は65,142.78円となり、10日は65,270.95円までわずかに持ち直しました。しかし、11日には64,011.34円まで下落し、再び64,000円台前半まで値を下げています。
その後も下落基調が続き、14日には63,492.99円、15日には期間中の最安値となる63,484.10円を記録しました。
9月1日の66,215.34円から15日の63,484.10円までの下落幅は2,731.24円となっており、月中旬にかけて調整色が強まったことが分かります。
もっとも、15日に安値を付けた後は反発に転じ、16日は63,923.00円、17日は64,136.25円、18日には65,018.95円まで回復しました。月中旬の安値を境に、徐々に下値を切り上げる動きが見られました。
月後半は66,000円台を回復
月後半に入ると、日経平均は再び上昇基調となりました。
24日には65,513.99円まで上昇し、25日には66,364.20円となりました。15日の期間中最安値から25日までの上昇幅は2,880.10円となり、月中旬の下落分をほぼ取り戻す展開となっています。
その後は、28日に65,877.62円、29日に65,481.27円まで下落し、いったん調整する動きが見られました。
ただし、月中旬のように63,000円台まで下落することはなく、65,000円台を維持して推移しました。月後半は、一時的な値下がりを挟みながらも、全体としては回復基調が続いたといえます。
月末は期間中の最高値で終了
9月30日の日経平均は、前日の65,481.27円から1,272.45円上昇し、66,753.72円となりました。
この66,753.72円は、9月1日から30日までの期間中における最高値です。月末に大きく上昇し、期間中の最高値で9月を終える結果となりました。
また、期間中の最安値である15日の63,484.10円からは3,269.62円上昇しています。月中旬には63,000円台まで下落したものの、その後は大きく持ち直しました。
結果として、2026年9月の日経平均は、月初の急落と月中旬の調整局面を経験しながらも、月末には期間中の最高値まで上昇し、9月1日の水準を上回って終了しています。
期間中のポイント整理
| 日付 | 日経平均 | ポイント |
|---|---|---|
| 9月1日 | 66,215.34円 | 月初のスタート |
| 9月3日 | 64,214.48円 | 月初の下落局面 |
| 9月7日 | 66,399.84円 | 66,000円台を回復 |
| 9月15日 | 63,484.10円 | 期間中の最安値 |
| 9月18日 | 65,018.95円 | 安値から反発 |
| 9月25日 | 66,364.20円 | 66,000円台を回復 |
| 9月30日 | 66,753.72円 | 期間中の最高値 |
まとめ
2026年9月の日経平均は、9月1日の66,215.34円から9月30日の66,753.72円まで上昇し、月間では538.38円の上昇となりました。
月初は大きく下落した後、7日に66,399.84円まで回復しました。しかし、その後は再び調整局面に入り、15日には期間中の最安値となる63,484.10円まで下落しています。
もっとも、15日の安値を付けた後は徐々に持ち直し、25日には66,364.20円まで回復しました。その後はいったん65,000円台まで下落しましたが、30日には66,753.72円まで上昇し、期間中の最高値で9月を終えました。
また、月間を通してみると、高値と安値の差は3,269.62円に達しています。月初と月中旬には大きく下落する場面があった一方、月末には力強い上昇が見られました。
つまり、2026年9月の日経平均は、月中に大きな調整を経験しながらも、月後半に回復し、最終的には期間中の最高値で引けた底堅い1か月だったと整理できます。
長期金利(10年物国債利回り)


ポイント
- 月初に3%を超えた後、月前半は低下基調で推移
- 9月9日の2.891%が期間中の最低水準
- 月中旬以降は上昇に転じ、24日には3%台へ上昇
- 9月28日と29日の3.082%が期間中の最高水準
- 月末は3.057%で終了し、月初を上回る水準を維持
解説
全体の値動き概要
2026年9月の長期金利は、月初の2.987%から月末の3.057%まで上昇し、期間全体では金利水準が切り上がった1か月となりました。
9月前半は低下基調で推移し、2日には3.006%まで上昇したものの、その後は低下に転じました。9日には期間中の最低水準となる2.891%を記録しています。
その後は2.9%台後半を中心に推移し、月後半に入ると上昇基調が鮮明になりました。24日には3.073%まで上昇し、28日と29日には期間中の最高水準となる3.082%を記録しました。
30日は3.057%と前日からわずかに低下しましたが、3%を上回る高い水準を維持して9月の取引を終えています。
期間全体では0.070ポイント上昇しました。また、期間中の最高水準と最低水準の差は0.191ポイントとなっており、月前半の低下と月後半の上昇がはっきりと分かれる展開となりました。
月初は3%前後でスタート
9月1日の長期金利は2.987%となり、3%に迫る水準でのスタートとなりました。
| 日付 | 長期金利 |
|---|---|
| 9月1日 | 2.987% |
| 9月2日 | 3.006% |
| 9月3日 | 2.966% |
| 9月4日 | 2.910% |
2日には3.006%まで上昇し、月初の段階で3%を上回りました。しかし、その後は低下に転じ、3日は2.966%、4日は2.910%となっています。
月初は一時的に3%台へ上昇したものの、その水準を維持できず、短期間で2.9%台前半まで低下する展開となりました。
月前半は低下基調が続く
月前半の長期金利は、2.9%台を中心に低下基調で推移しました。
| 日付 | 長期金利 |
|---|---|
| 9月7日 | 2.935% |
| 9月8日 | 2.896% |
| 9月9日 | 2.891% |
| 9月10日 | 2.920% |
7日は2.935%となりましたが、8日には2.896%まで低下しました。さらに9日には2.891%となり、これが期間中の最低水準となっています。
その後、10日には2.920%まで上昇しましたが、月初の3%前後の水準と比較すると、依然として低い水準での推移となりました。
9月2日の3.006%から9日の2.891%までの低下幅は0.115ポイントとなっており、月前半は長期金利の低下が進んだことが分かります。
月中旬は2.9%台後半で推移
月中旬に入ると、長期金利は2.9%台後半を中心に推移しました。
| 日付 | 長期金利 |
|---|---|
| 9月11日 | 2.987% |
| 9月14日 | 2.988% |
| 9月15日 | 3.028% |
| 9月16日 | 2.998% |
| 9月17日 | 2.993% |
| 9月18日 | 2.981% |
11日は2.987%、14日は2.988%となり、月前半の最低水準から持ち直しました。
15日には3.028%まで上昇し、9月2日以来となる3%台を記録しました。その後は16日に2.998%、17日に2.993%、18日に2.981%となり、3%をわずかに下回る水準で推移しています。
月中旬は一時的に3%を超えたものの、その後は2.9%台後半で安定的に推移しました。月前半に見られた金利低下の流れが一服し、徐々に水準を切り上げる局面へ移行したといえます。
月後半は3%台へ上昇
月後半に入ると、長期金利の上昇基調が鮮明となりました。
| 日付 | 長期金利 |
|---|---|
| 9月24日 | 3.073% |
| 9月25日 | 3.071% |
| 9月28日 | 3.082% |
| 9月29日 | 3.082% |
| 9月30日 | 3.057% |
24日には3.073%まで上昇し、3%台が定着する展開となりました。25日も3.071%となり、前日とほぼ同じ水準を維持しています。
さらに28日と29日には3.082%まで上昇し、期間中の最高水準を記録しました。9月9日の最低水準である2.891%からの上昇幅は0.191ポイントとなっています。
30日は3.057%までわずかに低下しましたが、引き続き3%を上回る水準を維持しました。月後半は、月前半の低下局面から一転し、金利上昇が進む展開となりました。
月末に向けて3%台が定着
9月後半の長期金利は、3%台前半を中心とした推移となりました。
月初の2.987%と比較すると、月末の3.057%は0.070ポイント高い水準です。また、期間中の最低水準である2.891%と比較すると、月末は0.166ポイント上昇しています。
一方、期間中の変動幅は0.191ポイントとなりました。月前半は金利が低下しましたが、中旬以降は上昇に転じ、月後半には3%台を維持する展開となっています。
急激な上昇が月を通して続いたというよりも、月前半の低下を経て、月中旬から後半にかけて金利水準が切り上がった1か月だったといえます。
期間中のポイント整理
| 日付 | 長期金利 | ポイント |
|---|---|---|
| 9月1日 | 2.987% | 期間の始まり |
| 9月2日 | 3.006% | 月初に3%台へ上昇 |
| 9月9日 | 2.891% | 期間中の最低水準 |
| 9月15日 | 3.028% | 3%台を回復 |
| 9月24日 | 3.073% | 月後半の上昇が鮮明化 |
| 9月28日・29日 | 3.082% | 期間中の最高水準 |
| 9月30日 | 3.057% | 3%台を維持して月末着地 |
まとめ
2026年9月の長期金利は、月初の2.987%から月末の3.057%まで上昇し、期間全体では0.070ポイントの上昇となりました。
月初は一時3.006%まで上昇しましたが、その後は低下に転じ、9日には期間中の最低水準となる2.891%を記録しました。
もっとも、月中旬からは上昇基調に転じ、15日には3.028%まで上昇しています。その後は一時2.9%台後半で推移しましたが、24日には3.073%となり、再び3%台へ上昇しました。
28日と29日には期間中の最高水準となる3.082%を記録し、30日は3.057%で取引を終えました。月末にわずかに低下したものの、3%を上回る高い水準を維持しています。
期間中の最高水準と最低水準の差は0.191ポイントとなりました。月前半は金利低下が進みましたが、月後半は上昇基調が鮮明となり、最終的には月初を上回る水準で終了しています。
つまり、2026年9月の長期金利は、月前半の低下局面を経て、月中旬以降に上昇へ転じ、月末に向けて3%台が定着した1か月だったと整理できます。
ドル円


ポイント
- 月初は160.17円でスタートし、期間中で最も円安の水準を記録
- 月前半は円高基調で推移し、9月9日と11日に153.54円まで下落
- 月中旬以降は円安方向へ戻り、月後半には158円台まで上昇
- 9月30日は157.39円で終了し、月初と比べて2.78円の円高
解説
全体の値動き概要
2026年9月のドル円相場は、月初に160円台を記録した後、月前半にかけて円高が進み、その後は円安方向へ戻す展開となりました。
9月1日は160.17円で始まりましたが、2日には158.70円、3日には155.79円まで下落しました。その後も円高傾向が続き、9日と11日には153.54円を記録しています。
月中旬以降は徐々に円安方向へ戻り、16日には156.27円、18日には156.86円まで上昇しました。月後半も円安方向への動きが続き、24日には158.83円まで上昇しています。
月末の30日は157.39円で取引を終えており、月初の160.17円と比較すると2.78円の円高となりました。
期間全体で見ると、月初から前半にかけて急速に円高が進んだ後、中旬以降は円安方向へ戻す展開となりました。ただし、月末時点では月初の160円台を回復しておらず、9月全体では円高方向に動いた1か月だったといえます。
月初は160円台から急速に円高へ
9月前半のドル円相場は、月初の160円台から急速に円高が進む展開となりました。
| 日付 | ドル円 |
|---|---|
| 9月1日 | 160.17円 |
| 9月2日 | 158.70円 |
| 9月3日 | 155.79円 |
| 9月4日 | 156.24円 |
9月1日の160.17円は、期間中で最も円安が進んだ水準となりました。しかし、翌2日には158.70円まで下落し、わずか1日で1.47円の円高となっています。
3日にはさらに155.79円まで下落し、9月1日からの2日間で4.38円の円高が進みました。4日は156.24円までわずかに戻したものの、月初と比べると円高水準での推移となりました。
月初は160円台からスタートしましたが、その後は短期間で155円台まで円高が進み、ドル円相場の流れが大きく変化しました。
月前半は153円台まで円高が進行
月前半のドル円相場は、引き続き円高基調で推移しました。
| 日付 | ドル円 |
|---|---|
| 9月7日 | 154.35円 |
| 9月8日 | 153.96円 |
| 9月9日 | 153.54円 |
| 9月10日 | 154.42円 |
| 9月11日 | 153.54円 |
7日には154.35円まで下落し、8日には153.96円と153円台に入りました。さらに9日には153.54円となり、期間中で最も円高が進んだ水準を記録しています。
10日には154.42円まで戻しましたが、11日には再び153.54円まで下落しました。9月9日と11日の153.54円が、期間中の円高水準となっています。
月初の160.17円から153.54円までの変動幅は6.63円となりました。短期間で円高が進み、月前半は為替相場の変動が特に大きい局面となりました。
月中旬は円安方向へ戻す展開
月中旬に入ると、ドル円相場は徐々に円安方向へ戻り始めました。
| 日付 | ドル円 |
|---|---|
| 9月14日 | 154.35円 |
| 9月15日 | 155.08円 |
| 9月16日 | 156.27円 |
| 9月17日 | 155.96円 |
| 9月18日 | 156.86円 |
14日は154.35円となりましたが、15日には155.08円、16日には156.27円まで上昇しました。
17日は155.96円までわずかに円高方向へ動いたものの、18日には156.86円まで上昇し、再び円安方向への動きが強まりました。
期間中の円高水準である153.54円から18日の156.86円まで、3.32円の円安となっています。月前半に進んだ円高の一部を戻す展開となりました。
一方で、月初の160円台には届いておらず、月中旬は155円台から156円台を中心とした値動きとなりました。
月後半は158円台まで上昇
月後半に入ると、ドル円相場はさらに円安方向へ進みました。
| 日付 | ドル円 |
|---|---|
| 9月21日 | 157.36円 |
| 9月22日 | 157.37円 |
| 9月23日 | 158.29円 |
| 9月24日 | 158.83円 |
| 9月25日 | 157.26円 |
21日は157.36円、22日は157.37円となり、157円台で安定的に推移しました。
23日には158.29円まで上昇し、24日には158.83円を記録しました。これは月初の160.17円に次いで、期間中でも比較的円安が進んだ水準です。
もっとも、25日には157.26円まで下落し、前日から1.57円の円高となりました。月後半は円安方向への動きが続いた一方、158円台では円高方向へ戻る場面も見られました。
月末は157円台で終了
月末にかけて、ドル円相場は157円台を中心に推移しました。
| 日付 | ドル円 |
|---|---|
| 9月28日 | 157.35円 |
| 9月29日 | 157.28円 |
| 9月30日 | 157.39円 |
28日は157.35円、29日は157.28円となり、大きな方向感のない値動きとなりました。
30日は157.39円で取引を終えており、月末の3日間は157円台前半で安定的に推移しています。
月初の160.17円と比較すると、月末は2.78円の円高となりました。一方、期間中の円高水準である153.54円と比較すると、月末までに3.85円の円安となっています。
月前半には急速に円高が進みましたが、月中旬以降は円安方向へ戻り、最終的には157円台で9月を終えました。
期間中のポイント整理
| 日付 | ドル円 | ポイント |
|---|---|---|
| 9月1日 | 160.17円 | 期間中の円安水準・月初のスタート |
| 9月3日 | 155.79円 | 月初から急速に円高が進行 |
| 9月9日・11日 | 153.54円 | 期間中の円高水準 |
| 9月18日 | 156.86円 | 円安方向への戻りが鮮明化 |
| 9月24日 | 158.83円 | 月後半の円安水準 |
| 9月30日 | 157.39円 | 157円台で月末着地 |
まとめ
2026年9月のドル円相場は、月初の160.17円から月末の157.39円まで下落し、月間では2.78円の円高となりました。
9月1日の160.17円が期間中で最も円安の水準となりましたが、その後は急速に円高が進み、3日には155.79円まで下落しました。
月前半も円高基調が続き、9日と11日には期間中で最も円高となる153.54円を記録しています。月初の160.17円からは6.63円の円高となり、短期間で大きく相場が動きました。
その後は円安方向へ戻り、18日には156.86円、24日には158.83円まで上昇しました。月末にかけては157円台前半で落ち着いた値動きとなり、30日は157.39円で取引を終えています。
この期間のドル円相場は、「月初から前半にかけて進んだ急速な円高」と「月中旬以降の円安方向への戻り」が最大の特徴だったといえるでしょう。
日米金利差


ポイント
- 月初は1.8%前後で推移し、9月2日に1.788%まで縮小
- 月前半は拡大と縮小を繰り返しながら、次第に水準を切り上げる展開
- 9月10日に2%台へ拡大し、月後半は2.1%台まで上昇
- 9月30日は期間中最大の2.236%で終了
解説
全体の値動き概要
2026年9月の日米金利差は、月初の1.809%から月末の2.236%へと拡大しました。
9月前半は1.8%前後を中心に推移し、2日には期間中の最小水準となる1.788%まで縮小しました。その後は拡大と縮小を繰り返しながら、徐々に水準を切り上げています。
10日には2.024%となり、月中で初めて2%台へ拡大しました。その後はいったん1.9%台へ戻りましたが、月後半には再び2%を上回り、30日には期間中最大となる2.236%まで拡大しています。
期間全体では0.427ポイント拡大しました。期間中の最大値と最小値の差は0.448ポイントとなっており、月前半の1.8%前後から月末の2.2%台へと、日米金利差が明確に拡大した1か月となりました。
前半は1.8%前後で推移
9月前半の日米金利差は、1.8%前後を中心に推移しました。
| 日付 | 日米金利差 |
|---|---|
| 9月1日 | 1.809% |
| 9月2日 | 1.788% |
| 9月3日 | 1.796% |
| 9月4日 | 1.874% |
月初の9月1日は1.809%でスタートし、2日には1.788%まで縮小しました。この1.788%が期間中の最小水準です。
3日は1.796%とほぼ横ばいで推移しましたが、4日には1.874%まで拡大しました。月初は一時的に縮小した後、再び拡大へ向かう動きとなりました。
この時期は、日本と米国の長期金利の変化によって日米金利差が日ごとに動いており、明確な方向感が定まらない展開となりました。
月前半の後半は拡大基調へ
月前半の後半に入ると、日米金利差は徐々に拡大しました。
| 日付 | 日米金利差 |
|---|---|
| 9月8日 | 1.908% |
| 9月9日 | 1.946% |
| 9月10日 | 2.024% |
| 9月11日 | 1.988% |
8日は1.908%となり、1.9%台へ拡大しました。9日には1.946%、10日には2.024%まで上昇しています。
10日の2.024%は、9月に入って初めて2%を上回った水準です。2日の1.788%から10日の2.024%まで、日米金利差は0.236ポイント拡大しました。
11日には1.988%までわずかに縮小しましたが、引き続き2%に近い水準を維持しました。月初の1.8%前後から、水準を切り上げる動きが鮮明になったといえます。
中旬は1.9%台後半から2%台前半で推移
中旬の日米金利差は、1.9%台後半から2%台前半を中心に推移しました。
| 日付 | 日米金利差 |
|---|---|
| 9月14日 | 1.973% |
| 9月15日 | 1.968% |
| 9月16日 | 2.006% |
| 9月17日 | 1.954% |
| 9月18日 | 2.015% |
14日は1.973%、15日は1.968%となり、2%をわずかに下回る水準で推移しました。
16日には2.006%まで拡大しましたが、17日には1.954%へ縮小しています。その後、18日には再び2.015%まで拡大しました。
中旬は2%を挟んで拡大と縮小を繰り返す展開となりました。一方向に大きく動いたわけではありませんが、月初と比較すると高い水準での推移が続きました。
日本の長期金利と米国の長期金利がそれぞれ変動する中で、日米金利差は1.9%台後半から2%台前半で方向感を探る展開となりました。
月後半は2.1%台まで拡大
月後半に入ると、日米金利差の拡大基調がより鮮明となりました。
| 日付 | 日米金利差 |
|---|---|
| 9月24日 | 2.089% |
| 9月25日 | 2.110% |
| 9月28日 | 2.160% |
| 9月29日 | 2.173% |
| 9月30日 | 2.236% |
24日には2.089%まで拡大し、25日には2.110%と2.1%台に入りました。
その後も拡大が続き、28日は2.160%、29日は2.173%となりました。さらに30日には2.236%まで拡大し、これが期間中の最大水準となっています。
月後半に日米金利差が拡大した背景には、米国の長期金利の上昇幅が日本の長期金利の上昇幅を上回ったことがあります。
9月24日の米国長期金利は5.162%、日本の長期金利は3.073%で、日米金利差は2.089%でした。30日には米国長期金利が5.293%、日本の長期金利が3.057%となり、金利差は2.236%まで拡大しています。
月末は期間中の最大水準で着地
月末にかけて、日米金利差は段階的に拡大しました。
28日は2.160%、29日は2.173%、30日は2.236%となっており、3営業日連続で水準を切り上げています。
30日の2.236%は期間中の最大水準です。月初の1.809%と比較すると0.427ポイント、期間中の最小水準である2日の1.788%と比較すると0.448ポイント拡大しました。
日本の長期金利も月末にかけて3%台で推移しましたが、米国の長期金利がそれ以上に上昇したため、日米金利差は拡大する結果となりました。
月前半には1.8%前後まで縮小する場面が見られたものの、月末には2.2%台へ到達しており、9月の日米金利差は月後半ほど拡大傾向が強まったといえます。
期間中のポイント整理
| 日付 | 日米金利差 | ポイント |
|---|---|---|
| 9月1日 | 1.809% | 期間のスタート |
| 9月2日 | 1.788% | 期間中の最小水準 |
| 9月10日 | 2.024% | 2%台へ拡大 |
| 9月18日 | 2.015% | 2%を挟んだ推移 |
| 9月25日 | 2.110% | 2.1%台へ拡大 |
| 9月29日 | 2.173% | 月末に向けて拡大が継続 |
| 9月30日 | 2.236% | 期間中の最大水準・月末着地 |
まとめ
2026年9月の日米金利差は、9月1日の1.809%から9月30日の2.236%へと拡大しました。
月初は1.8%前後で推移し、2日には期間中の最小水準となる1.788%を記録しました。その後は徐々に拡大し、10日には2.024%と2%台に到達しています。
月中旬は1.9%台後半から2%台前半で拡大と縮小を繰り返しましたが、月後半には拡大基調が鮮明となりました。25日には2.110%、29日には2.173%まで拡大しています。
30日には期間中の最大水準となる2.236%を記録し、月初を0.427ポイント上回る水準で9月を終えました。また、期間中の最大値と最小値の差は0.448ポイントとなっています。
この期間の日米金利差の特徴は、月前半の1.8%前後から次第に水準を切り上げ、月後半に拡大基調が強まり、月末には2.2%台へ到達したことだといえるでしょう。
令和6年10月1日(2024年10月1日)、令和8年9月1日(2026年9月1日)時点との比較

はじめに、2年間の推移です。
グラフから明らかですが、長期金利の上昇が顕著です。大きな下落局面もありましたが、長期の傾向として、一貫して上昇を続けています。令和6年(2024年)10月1日時点と比較すると、3.5倍近い上昇となっています。
日経平均も同様に、上下動を繰り替えしていますが、令和7年(2025年)4月以降は、明確な上昇トレンドとなり、高値を更新し続けました。
しかし、令和8年(2026年)6月末に最高値を付けた後は、レンジ圏での推移となっています。
一方で、ドル円は、小幅な水準に留まりますが、円高、円安傾向に触れながらも、全体としては、ほぼ横ばいといえる推移を示していました。
しかし、昨年10月以降は、再度、円安方向へのトレンドが見て取れます。
日米金利差は、先の長期金利とは逆行する形となっており、縮小傾向にあることが読み取れます。令和6年(2024年)10月1日と比べると、60%程度の水準にまで到達しましたが、直近では、上昇傾向が見て取れます。

令和8年(2026年)9月1日からの1か月間の推移です。
日米金利差の上昇が顕著となっています。
日経平均と長期金利は、月前半では下落となっていましたが、月後半に向けて、上昇へとシフトしました。
為替は、円高方向での推移となっています。
日経平均と長期金利(10年物国債利回り)の推移


ポイント
- 月初は長期金利が低下する一方、日経平均も大きく下落
- 月前半から中旬は、金利水準と株価が単純な逆相関では説明できない展開
- 月中旬の株価安値後は、長期金利の上昇と日経平均の回復が同時進行
- 月末は長期金利が3%台を維持するなか、日経平均が期間中の最高値で終了
解説
全体の概要
2026年9月は、日経平均と長期金利が必ずしも反対方向に動くわけではないことを示した1か月となりました。
一般的に、長期金利の上昇は企業の資金調達コストや株式の割高感を意識させるため、株価の重しになると考えられています。しかし、実際の株価は金利だけで決まるものではなく、企業業績への期待、為替相場、海外市場の動向、投資家心理など、さまざまな要因の影響を受けます。
9月1日の日経平均は66,215.34円、長期金利は2.987%でした。これに対して、9月30日の日経平均は66,753.72円、長期金利は3.057%となっています。
期間全体では、長期金利が0.070ポイント上昇する一方、日経平均も538.38円上昇しました。月の途中では両者がともに低下する場面や、ともに上昇する場面が多く見られ、「金利上昇=株安」という単純な関係だけでは説明しにくい展開となりました。
月初は長期金利の低下と株安が同時進行
9月初旬は、長期金利が低下する一方で日経平均も下落し、一般的な「金利低下=株高」とは異なる動きとなりました。
| 日付 | 日経平均 | 長期金利 |
|---|---|---|
| 9月1日 | 66,215.34円 | 2.987% |
| 9月2日 | 64,325.64円 | 3.006% |
| 9月3日 | 64,214.48円 | 2.966% |
| 9月4日 | 65,020.94円 | 2.910% |
| 9月7日 | 66,399.84円 | 2.935% |
2日は長期金利が3.006%まで上昇するなか、日経平均は前日の66,215.34円から64,325.64円へ下落しました。この日だけを見ると、金利上昇と株価下落が同時に起きています。
しかし、3日から4日にかけて長期金利は2.966%から2.910%へ低下したものの、日経平均の回復は限定的でした。金利が低下すれば直ちに株価が上昇するという関係にはなっていません。
その後、7日には長期金利が2.935%へ上昇する一方、日経平均も66,399.84円まで回復しました。月初だけでも、金利上昇と株安、金利低下と株安、金利上昇と株高という異なる組み合わせが見られました。
月前半は長期金利が低水準でも株価が下落
9月8日から11日にかけては、長期金利が期間中の低い水準で推移するなか、日経平均が下落しました。
| 日付 | 日経平均 | 長期金利 |
|---|---|---|
| 9月8日 | 65,269.33円 | 2.896% |
| 9月9日 | 65,142.78円 | 2.891% |
| 9月10日 | 65,270.95円 | 2.920% |
| 9月11日 | 64,011.34円 | 2.987% |
9日の長期金利は2.891%となり、期間中の最低水準を記録しました。しかし、同日の日経平均は65,142.78円となり、7日の66,399.84円から下落しています。
10日は長期金利が2.920%へ上昇しましたが、日経平均は65,270.95円まで小幅に持ち直しました。金利上昇と株価上昇が同時に起きた形です。
一方、11日は長期金利が2.987%へ上昇し、日経平均は64,011.34円まで下落しました。この局面では金利上昇が株価の重しとして意識されやすい組み合わせとなっています。
ただし、月前半全体を見ると、長期金利が低下しても日経平均が下落する場面があり、株価の動きを国内の長期金利だけで説明することは難しい状況でした。
中旬は株価が安値を付ける一方で長期金利は上昇
9月中旬は、長期金利が3%前後へ上昇するなか、日経平均が期間中の安値を付けました。
| 日付 | 日経平均 | 長期金利 |
|---|---|---|
| 9月14日 | 63,492.99円 | 2.988% |
| 9月15日 | 63,484.10円 | 3.028% |
| 9月16日 | 63,923.00円 | 2.998% |
| 9月17日 | 64,136.25円 | 2.993% |
| 9月18日 | 65,018.95円 | 2.981% |
14日の日経平均は63,492.99円、長期金利は2.988%となりました。翌15日には長期金利が3.028%へ上昇し、日経平均は期間中の最安値となる63,484.10円を記録しています。
この2日間については、長期金利が3%台へ上昇するなかで株価が低迷しており、高い金利水準が株式市場で警戒されやすい状況だったと見ることができます。
もっとも、16日以降は長期金利が緩やかに低下し、日経平均は回復に転じました。18日には長期金利が2.981%まで低下する一方、日経平均は65,018.95円まで上昇しています。
月中旬の後半だけを見ると、長期金利の低下と株価の回復が同時に進んでおり、一般的な金利と株価の関係に近い動きとなりました。
月後半は金利上昇と株価回復が同時進行
月後半に入ると、長期金利が3%台へ上昇するなか、日経平均も回復しました。
| 日付 | 日経平均 | 長期金利 |
|---|---|---|
| 9月24日 | 65,513.99円 | 3.073% |
| 9月25日 | 66,364.20円 | 3.071% |
| 9月28日 | 65,877.62円 | 3.082% |
| 9月29日 | 65,481.27円 | 3.082% |
| 9月30日 | 66,753.72円 | 3.057% |
24日の長期金利は3.073%となり、月前半を上回る水準まで上昇しました。一方、日経平均は65,513.99円となり、15日の期間中最安値から2,029.89円回復しています。
25日は長期金利が3.071%と高い水準を維持するなか、日経平均は66,364.20円まで上昇しました。この局面では、金利が3%を上回っていても株価の回復が続いています。
28日と29日は長期金利が期間中最高の3.082%となり、日経平均は65,877.62円から65,481.27円へ下落しました。この2日間については、高い金利水準と株価調整が同時に見られました。
しかし、月後半全体では長期金利が3%台へ上昇するなかでも、日経平均は月中旬の安値から大きく回復しています。高金利が意識される環境でも、株価が一方向に下落したわけではありませんでした。
月末は長期金利が高水準でも日経平均が最高値
興味深いのは、9月30日の動きです。
29日は長期金利が3.082%、日経平均が65,481.27円でした。30日は長期金利が3.057%へわずかに低下する一方、日経平均は66,753.72円まで上昇しています。
30日の日経平均は、9月1日から30日までの期間中の最高値です。一方、長期金利の3.057%も月初の2.987%を上回っており、3%を超える高い水準を維持していました。
月初と月末を比較すると、長期金利は2.987%から3.057%へ0.070ポイント上昇し、日経平均も66,215.34円から66,753.72円へ538.38円上昇しました。
この結果からは、9月全体では金利上昇が日経平均の上昇を完全に抑えたとはいえません。月中には高い金利水準と株価下落が重なる場面もありましたが、月末には金利が3%台にあるなかで、日経平均が期間中の最高値を記録しました。
期間中のポイント整理
| 日付 | 日経平均 | 長期金利 | 関係性 |
|---|---|---|---|
| 9月1日 | 66,215.34円 | 2.987% | 期間のスタート |
| 9月9日 | 65,142.78円 | 2.891% | 金利が最低水準でも株価は月初を下回る |
| 9月15日 | 63,484.10円 | 3.028% | 金利が3%を超えるなか株価は期間中の最安値 |
| 9月25日 | 66,364.20円 | 3.071% | 金利高でも株価が回復 |
| 9月28日 | 65,877.62円 | 3.082% | 金利が期間中最高水準となり株価は調整 |
| 9月30日 | 66,753.72円 | 3.057% | 金利が3%台でも株価は期間中の最高値 |
まとめ
2026年9月の日経平均と長期金利の関係は、一般的な「金利上昇=株安」という構図だけでは説明できない1か月でした。
月初は長期金利が低下しても日経平均が下落する場面が見られました。9月9日の長期金利は期間中最低の2.891%でしたが、日経平均は65,142.78円と月初の水準を下回っています。
月中旬には長期金利が3%台へ上昇し、15日の日経平均は期間中最安値となる63,484.10円まで下落しました。この局面では、金利上昇と株価低迷が重なっています。
しかし、月後半になると、長期金利が3%台を維持するなかでも日経平均は回復しました。25日は長期金利が3.071%である一方、日経平均は66,364.20円まで上昇しています。
28日と29日は長期金利が期間中最高の3.082%となり、日経平均は調整しました。それでも30日には、長期金利が3.057%と高い水準にあるなか、日経平均は期間中最高の66,753.72円まで上昇しています。
つまり、この期間は金利上昇が株価の重しとして意識される場面があった一方、月後半には長期金利と日経平均がともに高い水準で推移し、両者の関係が単純な逆相関ではなかった1か月と整理することができます。
ドル円と長期金利(10年物国債利回り)の推移


ポイント
- 月初は日本の長期金利が低下するなか、ドル円も160円台から155円台へ下落
- 月前半は長期金利が期間中の最低水準となり、ドル円も153円台まで円高が進行
- 月中旬以降は長期金利の上昇とドル円の上昇が同時に進み、円安方向へ反転
- 月末は長期金利が3%台を維持する一方、ドル円は157円台で落ち着いた推移
解説
全体の概要
2026年9月は、日本の長期金利とドル円相場が月前半に低下し、月中旬以降はともに上昇する場面が目立った1か月となりました。
日本の長期金利は、9月1日の2.987%から9月9日の2.891%まで低下した後、月後半には3%台へ上昇し、28日と29日には期間中の最高水準となる3.082%を記録しました。月末の30日は3.057%となっています。
一方、ドル円相場は9月1日の160.17円から、9日と11日の153.54円まで下落し、月前半に急速な円高が進みました。その後は円安方向へ戻り、24日には158.83円まで上昇しましたが、月末は157.39円で取引を終えています。
一般的には、日本の長期金利上昇は日本円の金利面での魅力を高め、円買いにつながる可能性があります。しかし、9月中旬以降は日本の長期金利が上昇するなかで、ドル円も上昇し、円安が進みました。
この背景を考えるうえでは、日本の長期金利だけでなく、米国の長期金利と日米金利差をあわせて見ることが重要です。9月後半は米国の長期金利の上昇幅が日本を上回り、日米金利差が拡大したため、日本の金利上昇が必ずしも円高につながらない展開となりました。
月初は長期金利とドル円がそろって低下
9月初旬は、日本の長期金利が低下すると同時に、ドル円相場も大きく下落しました。
| 日付 | ドル円 | 長期金利 |
|---|---|---|
| 9月1日 | 160.17円 | 2.987% |
| 9月2日 | 158.70円 | 3.006% |
| 9月3日 | 155.79円 | 2.966% |
| 9月4日 | 156.24円 | 2.910% |
| 9月7日 | 154.35円 | 2.935% |
9月2日は長期金利が3.006%まで上昇した一方、ドル円は158.70円へ下落しました。この日の動きだけを見ると、日本の金利上昇と円高が同時に進んだことになります。
その後、3日から4日にかけて長期金利は2.966%から2.910%へ低下しました。ドル円も1日の160.17円から3日には155.79円まで下落しており、月初は長期金利とドル円がともに低下する流れとなりました。
7日は長期金利が2.935%へわずかに上昇しましたが、ドル円は154.35円まで下落しました。月初の動きからは、日本の長期金利だけでドル円の方向を説明することは難しく、米国金利や市場全体のドル需要など、ほかの要因も強く影響していたと考えられます。
月前半は金利低下と円高が進行
9月8日から11日にかけては、日本の長期金利が期間中の低い水準で推移するなか、ドル円も153円台まで下落しました。
| 日付 | ドル円 | 長期金利 |
|---|---|---|
| 9月8日 | 153.96円 | 2.896% |
| 9月9日 | 153.54円 | 2.891% |
| 9月10日 | 154.42円 | 2.920% |
| 9月11日 | 153.54円 | 2.987% |
9日の長期金利は2.891%となり、期間中の最低水準を記録しました。同日のドル円も153.54円となり、期間中で最も円高が進んだ水準となっています。
この局面では、長期金利とドル円が同じ方向へ低下しました。日本の長期金利低下は、本来であれば円の相対的な魅力を弱める要因となり得ますが、実際には円高が進んでいます。
10日は長期金利が2.920%へ上昇し、ドル円も154.42円まで上昇しました。しかし、11日は長期金利が2.987%まで上昇した一方、ドル円は再び153.54円まで下落しています。
月前半は、長期金利とドル円が同じ方向へ動く日と、反対方向へ動く日が混在しました。このことからも、日本の長期金利の変化だけで為替相場の動きを判断することは難しかったといえます。
為替市場では日本の金利水準よりも日米金利差が重要
ドル円相場と日本の長期金利の関係を考える際には、日本の金利の絶対的な水準だけでなく、米国の長期金利との差を見る必要があります。
| 日付 | ドル円 | 日本の長期金利 | 米国の長期金利 | 日米金利差 |
|---|---|---|---|---|
| 9月1日 | 160.17円 | 2.987% | 4.796% | 1.809% |
| 9月9日 | 153.54円 | 2.891% | 4.837% | 1.946% |
| 9月15日 | 155.08円 | 3.028% | 4.996% | 1.968% |
| 9月18日 | 156.86円 | 2.981% | 4.996% | 2.015% |
| 9月24日 | 158.83円 | 3.073% | 5.162% | 2.089% |
| 9月30日 | 157.39円 | 3.057% | 5.293% | 2.236% |
9月1日の日米金利差は1.809%でした。これに対して、18日には2.015%、24日には2.089%、30日には2.236%まで拡大しています。
日本の長期金利は月後半に3%台へ上昇しましたが、米国の長期金利もそれ以上に上昇しました。その結果、米国金利の相対的な優位性は縮小せず、むしろ日米金利差が拡大しています。
つまり、月後半は次のような構図となっていました。
- 日本の長期金利が3%台へ上昇
- 米国の長期金利は5%台へ上昇
- 米国金利の上昇幅が日本を上回る
- 日米金利差が2%台へ拡大
このため、日本の長期金利が上昇しても円高圧力は限定され、ドル円は月中旬以降、円安方向へ戻る展開となりました。
中旬は長期金利上昇と円安が同時進行
9月中旬に入ると、日本の長期金利が3%前後へ上昇するなか、ドル円も円安方向へ動き始めました。
| 日付 | ドル円 | 長期金利 |
|---|---|---|
| 9月14日 | 154.35円 | 2.988% |
| 9月15日 | 155.08円 | 3.028% |
| 9月16日 | 156.27円 | 2.998% |
| 9月17日 | 155.96円 | 2.993% |
| 9月18日 | 156.86円 | 2.981% |
14日のドル円は154.35円、長期金利は2.988%でした。翌15日には長期金利が3.028%へ上昇し、ドル円も155.08円まで上昇しています。
16日は長期金利が2.998%へわずかに低下しましたが、ドル円は156.27円まで上昇しました。18日には長期金利が2.981%となる一方、ドル円は156.86円まで円安方向へ進んでいます。
中旬全体では、長期金利が3%前後で推移するなか、ドル円は154円台から156円台へ上昇しました。しかし、これを日本の長期金利上昇による動きと見るのは適切ではありません。
同じ期間に米国の長期金利も上昇し、日米金利差が2%前後へ拡大していたため、為替市場では日本の金利上昇よりも、米国金利の相対的な高さが意識されやすい環境だったと整理できます。
月後半は長期金利が3%台でも円安方向へ
月後半は、日本の長期金利が3%台へ上昇するなか、ドル円も158円台まで上昇しました。
| 日付 | ドル円 | 長期金利 |
|---|---|---|
| 9月24日 | 158.83円 | 3.073% |
| 9月25日 | 157.26円 | 3.071% |
| 9月28日 | 157.35円 | 3.082% |
| 9月29日 | 157.28円 | 3.082% |
| 9月30日 | 157.39円 | 3.057% |
24日の長期金利は3.073%となり、月前半を上回る高い水準へ上昇しました。一方、ドル円も158.83円となり、月中旬から円安方向への戻りが続きました。
一般的には、日本の金利上昇は円買い要因と考えられます。しかし、24日の日米金利差は2.089%まで拡大しており、金利面では依然としてドルが優位な状態でした。
25日はドル円が157.26円まで下落しましたが、28日から30日にかけては157円台前半で推移しています。
長期金利は28日と29日に期間中の最高水準となる3.082%を記録しましたが、ドル円は大きく円高へ向かうことなく、157円台を維持しました。
月後半の動きは、日本の長期金利が上昇しても、米国金利の上昇によって日米金利差が拡大すれば、必ずしも円高にはつながらないことを示しています。
月末は金利高でもドル円は157円台で安定
9月末の長期金利は3%を上回る高い水準となりましたが、ドル円は157円台で比較的落ち着いた動きとなりました。
28日と29日の長期金利は3.082%となり、期間中の最高水準を記録しました。一方、ドル円は28日が157.35円、29日が157.28円となっており、大きな変化はありませんでした。
30日は長期金利が3.057%へわずかに低下し、ドル円は157.39円で取引を終えています。
月初と月末を比較すると、長期金利は2.987%から3.057%へ0.070ポイント上昇しました。これに対してドル円は160.17円から157.39円へ下落し、2.78円の円高となりました。
ただし、月前半に記録した153.54円と比較すると、月末の157.39円は3.85円の円安です。このため、9月のドル円は、月全体では円高となったものの、月中旬以降に限れば円安方向へ戻したと整理できます。
期間中のポイント整理
| 日付 | ドル円 | 長期金利 | 関係性 |
|---|---|---|---|
| 9月1日 | 160.17円 | 2.987% | 期間中の円安水準からスタート |
| 9月9日 | 153.54円 | 2.891% | 長期金利とドル円がともに期間中の最低水準 |
| 9月15日 | 155.08円 | 3.028% | 金利が3%台へ上昇し、ドル円も反発 |
| 9月18日 | 156.86円 | 2.981% | 金利が3%前後で推移するなか円安方向へ |
| 9月24日 | 158.83円 | 3.073% | 長期金利上昇と円安が同時進行 |
| 9月29日 | 157.28円 | 3.082% | 長期金利が期間中最高でも急激な円高は見られず |
| 9月30日 | 157.39円 | 3.057% | 金利が3%台を維持し、ドル円は157円台で着地 |
まとめ
2026年9月のドル円と長期金利の関係を見ると、日本の長期金利だけでは為替相場の方向を説明できないことが改めて確認できる1か月となりました。
月前半は、日本の長期金利が2.987%から2.891%まで低下するなか、ドル円も160.17円から153.54円まで下落し、急速に円高が進みました。
その後は長期金利が上昇に転じ、月中旬から後半にかけて3%台へ上昇しました。一般的には円買いにつながりやすい動きですが、ドル円も153円台から158円台まで上昇し、円安方向へ戻しています。
この背景には、米国の長期金利の上昇幅が日本を上回り、日米金利差が拡大したことがあります。日米金利差は9月1日の1.809%から9月30日の2.236%へ拡大しました。
月末は長期金利が3.057%と高い水準を維持する一方、ドル円は157.39円で終了しました。月初との比較では円高となりましたが、月前半の153.54円からは円安方向へ戻しています。
つまり、この期間は日本の長期金利が上昇しても、米国金利の上昇によって日米金利差が拡大したため、月中旬以降は円高ではなく円安方向への戻りが見られた1か月と整理することができます。
ドル円と日米金利差の推移


ポイント
- 月初は日米金利差が拡大する一方、ドル円は160円台から155円台へ下落
- 月前半は金利差が2%台に近づくなかでも、ドル円は153円台まで円高が進行
- 月中旬以降は日米金利差の拡大とドル円の上昇が同時に進み、円安方向へ反転
- 月末は日米金利差が期間中最大の2.236%となる一方、ドル円は157円台で終了
解説
全体の概要
2026年9月は、ドル円と日米金利差の関係が、月前半と月後半で異なる動きを示した1か月となりました。
日米金利差は、9月1日の1.809%から9月30日の2.236%へ拡大しました。一方、ドル円は160.17円から157.39円へ下落し、月初と月末を比較すると2.78円の円高となっています。
一般的には、日米金利差の拡大は、相対的に金利の高いドルを保有する魅力を高めるため、ドル高・円安要因になると考えられます。しかし、9月全体では日米金利差が0.427ポイント拡大したにもかかわらず、ドル円は円高方向へ動きました。
ただし、月の途中の動きを見ると、両者の関係は一様ではありません。月前半は日米金利差の拡大と円高が同時に進みましたが、月中旬以降は金利差の拡大とドル円の上昇が重なり、一般的な関係に近い動きとなりました。
このため、9月のドル円相場は、日米金利差だけで説明するのではなく、月前半と月後半を分けて両者の関係を確認する必要があります。
月初は金利差拡大でも円高が進行
9月初旬は、日米金利差が拡大する一方で、ドル円は大きく下落しました。
| 日付 | ドル円 | 日米金利差 |
|---|---|---|
| 9月1日 | 160.17円 | 1.809% |
| 9月2日 | 158.70円 | 1.788% |
| 9月3日 | 155.79円 | 1.796% |
| 9月4日 | 156.24円 | 1.874% |
9月1日のドル円は160.17円、日米金利差は1.809%でスタートしました。翌2日には金利差が期間中最小の1.788%へ縮小し、ドル円も158.70円まで下落しています。
この動きは、日米金利差の縮小と円高が同時に進んでおり、一般的な関係に沿ったものといえます。
しかし、3日以降は異なる動きとなりました。日米金利差は3日の1.796%から4日の1.874%へ拡大しましたが、ドル円は月初の160円台を回復せず、156円前後で推移しました。
月初は、日米金利差が拡大に転じてもドル円の上昇にはつながらず、円高圧力が強く残る展開となりました。
月前半は金利差拡大と円高が同時進行
月前半の後半に入ると、日米金利差は1.9%台から2%台へ拡大しました。しかし、ドル円は153円台まで下落しています。
| 日付 | ドル円 | 日米金利差 |
|---|---|---|
| 9月8日 | 153.96円 | 1.908% |
| 9月9日 | 153.54円 | 1.946% |
| 9月10日 | 154.42円 | 2.024% |
| 9月11日 | 153.54円 | 1.988% |
8日の日米金利差は1.908%となり、1.9%台へ拡大しました。9日には1.946%まで拡大した一方、ドル円は期間中で最も円高となる153.54円まで下落しています。
10日は日米金利差が2.024%へ拡大し、ドル円も154.42円へ上昇しました。この日は金利差拡大と円安が同時に進み、両者の一般的な関係に近い動きとなりました。
しかし、11日は日米金利差が1.988%へわずかに縮小し、ドル円も再び153.54円まで下落しました。
月前半を全体として見ると、日米金利差は1.8%前後から2%前後へ拡大しましたが、ドル円は160円台から153円台まで下落しています。
この局面では、金利差拡大によるドル高・円安圧力よりも、ほかの為替変動要因が強く表れ、日米金利差とドル円が通常想定される方向とは異なる動きを見せました。
為替は金利差だけで決まるわけではない
9月前半の動きは、日米金利差がドル円を左右する重要な要因ではあるものの、それだけで為替相場の方向が決まるわけではないことを示しています。
実際に、日米金利差とドル円の変化を比較すると、次のようになります。
| 比較期間 | ドル円の変化 | 日米金利差の変化 |
|---|---|---|
| 9月1日から9月9日 | 160.17円から153.54円へ下落 | 1.809%から1.946%へ拡大 |
| 9月9日から9月18日 | 153.54円から156.86円へ上昇 | 1.946%から2.015%へ拡大 |
| 9月18日から9月24日 | 156.86円から158.83円へ上昇 | 2.015%から2.089%へ拡大 |
| 9月24日から9月30日 | 158.83円から157.39円へ下落 | 2.089%から2.236%へ拡大 |
9月1日から9日にかけては、日米金利差が拡大したにもかかわらず、ドル円は6.63円下落しました。これに対して、9日から24日にかけては、金利差の拡大とともにドル円も上昇しています。
さらに24日から30日にかけては、日米金利差が2.089%から2.236%へ拡大した一方、ドル円は158.83円から157.39円へ下落しました。
このように、金利差とドル円が同じ方向に動く期間もあれば、異なる方向に動く期間もありました。日米金利差は為替相場を考えるうえで重要ですが、短期的な値動きについては、金利差以外の材料や市場の需給も影響すると考える必要があります。
中旬は金利差拡大と円安が同時進行
9月中旬に入ると、日米金利差の拡大とドル円の上昇が同時に進みました。
| 日付 | ドル円 | 日米金利差 |
|---|---|---|
| 9月14日 | 154.35円 | 1.973% |
| 9月15日 | 155.08円 | 1.968% |
| 9月16日 | 156.27円 | 2.006% |
| 9月17日 | 155.96円 | 1.954% |
| 9月18日 | 156.86円 | 2.015% |
14日の日米金利差は1.973%、ドル円は154.35円でした。15日は金利差が1.968%へわずかに縮小しましたが、ドル円は155.08円まで上昇しています。
16日には日米金利差が2.006%へ拡大し、ドル円も156.27円まで上昇しました。18日には金利差が2.015%となり、ドル円も156.86円まで円安方向へ進んでいます。
この局面では、日米金利差が2%前後まで拡大するなか、ドル円も153円台から156円台まで上昇しました。
月前半は金利差の拡大と円高が同時に進んでいましたが、中旬になると両者の関係が変化し、金利差の拡大がドル高・円安と重なる展開となりました。
月後半は金利差拡大に伴って158円台へ
月後半に入ると、日米金利差が2.1%前後へ拡大するなか、ドル円も一時158円台まで上昇しました。
| 日付 | ドル円 | 日米金利差 |
|---|---|---|
| 9月24日 | 158.83円 | 2.089% |
| 9月25日 | 157.26円 | 2.110% |
| 9月28日 | 157.35円 | 2.160% |
| 9月29日 | 157.28円 | 2.173% |
| 9月30日 | 157.39円 | 2.236% |
24日の日米金利差は2.089%まで拡大し、ドル円も158.83円まで上昇しました。9日の153.54円と比べると、ドル円は5.29円の円安となっています。
この期間は、日米金利差の拡大とドル円の上昇が同時に進み、金利差の拡大がドルを支えやすいという一般的な関係に近い動きとなりました。
しかし、25日は日米金利差が2.110%へ拡大したにもかかわらず、ドル円は157.26円まで下落しました。
その後も日米金利差は、28日の2.160%、29日の2.173%、30日の2.236%へ段階的に拡大しました。一方、ドル円は157円台前半で推移し、金利差の拡大に合わせて上昇し続ける展開にはなりませんでした。
月後半の前半には金利差拡大と円安が同時に進みましたが、月末に近づくと、日米金利差が拡大してもドル円の上昇は限定的となりました。
月末は金利差が最大でもドル円は157円台
9月末は、日米金利差が期間中の最大水準まで拡大した一方、ドル円は157円台で落ち着いた推移となりました。
28日の日米金利差は2.160%、29日は2.173%、30日は2.236%となり、月末に向けて3営業日連続で拡大しました。
これに対してドル円は、28日が157.35円、29日が157.28円、30日が157.39円となりました。3日間の値幅は0.11円にとどまり、金利差の拡大に比べて小幅な動きとなっています。
30日の日米金利差2.236%は期間中の最大水準ですが、ドル円は月初の160.17円を下回る157.39円で終了しました。
このことから、日米金利差が大きいことや、金利差が拡大していることだけを理由に、ドル円が常に上昇するとは限らないことが分かります。
日米金利差はドル円相場の重要な材料ですが、実際の為替レートは金利差以外の要因も織り込みながら形成されるため、両者が短期的に連動しない局面もあると整理できます。
期間中のポイント整理
| 日付 | ドル円 | 日米金利差 | 関係性 |
|---|---|---|---|
| 9月1日 | 160.17円 | 1.809% | 期間中の円安水準からスタート |
| 9月2日 | 158.70円 | 1.788% | 金利差が期間中最小となり、円高も進行 |
| 9月9日 | 153.54円 | 1.946% | 金利差拡大でも期間中の円高水準を記録 |
| 9月16日 | 156.27円 | 2.006% | 金利差が2%台へ拡大し、ドル円も上昇 |
| 9月24日 | 158.83円 | 2.089% | 金利差拡大と円安が同時進行 |
| 9月29日 | 157.28円 | 2.173% | 金利差拡大でもドル円は157円台で安定 |
| 9月30日 | 157.39円 | 2.236% | 金利差が期間中最大となる一方、ドル円は横ばい |
まとめ
2026年9月のドル円と日米金利差の関係を見ると、月前半と月後半で異なる動きが見られました。
日米金利差は9月1日の1.809%から9月30日の2.236%へ0.427ポイント拡大しました。一方、ドル円は160.17円から157.39円へ下落し、月全体では2.78円の円高となっています。
特に月前半は、日米金利差が1.8%前後から2%前後へ拡大する一方、ドル円は160円台から153円台まで下落しました。この局面では、金利差拡大がドル高・円安に直結しませんでした。
しかし、月中旬以降は、日米金利差の拡大とともにドル円も上昇しました。9月9日から24日にかけて、金利差は1.946%から2.089%へ拡大し、ドル円も153.54円から158.83円まで円安方向へ動いています。
その後、月末にかけて日米金利差はさらに拡大しましたが、ドル円は157円台前半で横ばいとなりました。30日には金利差が期間中最大の2.236%となったものの、ドル円は157.39円にとどまっています。
つまり、この期間は月中旬以降には日米金利差の拡大と円安が同時に進んだ一方、月全体では両者が必ずしも連動せず、金利差だけではドル円の方向を説明できなかった1か月と整理することができるでしょう。
日経平均とドル円の推移


ポイント
- 月初は円高と株価下落が同時に進行
- 月前半はドル円が153円台まで下落するなか、日経平均も63,000円台まで調整
- 月中旬以降は円安方向への戻りと株価回復が同時に進む展開
- 月末はドル円が157円台で安定するなか、日経平均は期間中の最高値で終了
解説
全体の概要
2026年9月は、月前半に円高と株価下落が同時に進み、月中旬以降は円安方向への戻りと株価回復が重なる場面が目立った1か月となりました。
ドル円は9月1日の160.17円から、9日と11日には153.54円まで下落しました。一方、日経平均も1日の66,215.34円から15日には63,484.10円まで下落しています。
その後、ドル円は円安方向へ戻り、24日には158.83円まで上昇しました。日経平均も月中旬の安値から回復し、25日には66,364.20円、30日には期間中の最高値となる66,753.72円まで上昇しています。
一般的に円安は、海外売上比率の高い企業の円換算収益を押し上げるため、日本株の支援材料になると考えられます。9月中旬以降は、実際に円安方向への動きと日経平均の回復が同時に進みました。
ただし、両者は常に同じ方向に動いたわけではありません。月末にかけてドル円が157円台で横ばいとなるなかでも、日経平均は大きく上下しました。このことから、為替は日本株の重要な材料ではあるものの、株価を決める唯一の要因ではなかったことが分かります。
月初は円高と株価下落が同時進行
9月初旬は、ドル円の下落と日経平均の下落が同時に進みました。
| 日付 | 日経平均 | ドル円 |
|---|---|---|
| 9月1日 | 66,215.34円 | 160.17円 |
| 9月2日 | 64,325.64円 | 158.70円 |
| 9月3日 | 64,214.48円 | 155.79円 |
| 9月4日 | 65,020.94円 | 156.24円 |
| 9月7日 | 66,399.84円 | 154.35円 |
9月1日のドル円は160.17円、日経平均は66,215.34円でした。翌2日にはドル円が158.70円まで下落し、日経平均も64,325.64円まで大きく値を下げています。
3日にはドル円が155.79円まで下落し、円高が一段と進みました。日経平均も64,214.48円となり、月初からの株価下落が続きました。
この局面では、急速な円高が輸出企業の業績に対する警戒材料となり、日本株の重しとして意識されやすい状況だったと考えられます。
ただし、7日はドル円が154.35円まで下落した一方、日経平均は66,399.84円まで回復しました。円高が続くなかでも株価が上昇しており、月初の段階から両者が完全に連動していたわけではありません。
月前半は円高が続くなかで株価も調整
9月8日以降もドル円は153円台まで下落し、日経平均も月中旬にかけて調整色を強めました。
| 日付 | 日経平均 | ドル円 |
|---|---|---|
| 9月8日 | 65,269.33円 | 153.96円 |
| 9月9日 | 65,142.78円 | 153.54円 |
| 9月10日 | 65,270.95円 | 154.42円 |
| 9月11日 | 64,011.34円 | 153.54円 |
8日のドル円は153.96円、日経平均は65,269.33円となりました。9日にはドル円が期間中で最も円高となる153.54円まで下落し、日経平均も65,142.78円まで値を下げています。
10日はドル円が154.42円へ上昇し、日経平均も65,270.95円まで小幅に持ち直しました。この日は円安方向への動きと株価上昇が同時に見られました。
しかし、11日はドル円が再び153.54円まで下落し、日経平均も64,011.34円まで下落しました。月前半は、全体として円高と株価調整が重なる展開となりました。
ドル円は9月1日の160.17円から11日の153.54円まで6.63円下落しました。同じ期間に日経平均は66,215.34円から64,011.34円へ2,204.00円下落しており、円高と株安が並行して進んだことが分かります。
中旬は円安方向への戻りと株価回復が重なる
9月中旬に入ると、ドル円は円安方向へ戻り始めました。日経平均も15日の安値を付けた後、回復に転じています。
| 日付 | 日経平均 | ドル円 |
|---|---|---|
| 9月14日 | 63,492.99円 | 154.35円 |
| 9月15日 | 63,484.10円 | 155.08円 |
| 9月16日 | 63,923.00円 | 156.27円 |
| 9月17日 | 64,136.25円 | 155.96円 |
| 9月18日 | 65,018.95円 | 156.86円 |
14日のドル円は154.35円まで上昇しましたが、日経平均は63,492.99円まで下落しました。15日もドル円は155.08円へ円安方向に動いた一方、日経平均は期間中の最安値となる63,484.10円を記録しています。
この2日間は、円安方向へ動いたにもかかわらず株価は低迷しており、為替の変化が直ちに株価の上昇につながらなかった局面です。
しかし、16日以降はドル円の上昇と日経平均の回復が重なりました。16日はドル円が156.27円、日経平均が63,923.00円となり、18日にはドル円が156.86円、日経平均が65,018.95円まで上昇しています。
月中旬の後半には、円安方向への戻りが輸出企業などの業績に対する安心材料となり、株価回復を支える要因の一つとして意識された可能性があります。
円安は株価の支援材料でも決定的な要因ではない
9月の相場を見ると、ドル円と日経平均が同じ方向に動く期間があった一方、異なる方向に動く場面も見られました。
| 比較期間 | 日経平均の変化 | ドル円の変化 |
|---|---|---|
| 9月1日から9月3日 | 66,215.34円から64,214.48円へ下落 | 160.17円から155.79円へ下落 |
| 9月7日から9月11日 | 66,399.84円から64,011.34円へ下落 | 154.35円から153.54円へ下落 |
| 9月15日から9月18日 | 63,484.10円から65,018.95円へ上昇 | 155.08円から156.86円へ上昇 |
| 9月18日から9月24日 | 65,018.95円から65,513.99円へ上昇 | 156.86円から158.83円へ上昇 |
| 9月24日から9月30日 | 65,513.99円から66,753.72円へ上昇 | 158.83円から157.39円へ下落 |
9月1日から3日にかけては、円高と株価下落が同時に進みました。また、15日から18日にかけては、円安方向への動きと株価回復が重なっています。
これらの期間だけを見ると、円安が日本株を支え、円高が株価の重しになるという関係が表れています。
一方、24日から30日にかけては、ドル円が158.83円から157.39円へ下落したにもかかわらず、日経平均は65,513.99円から66,753.72円へ上昇しました。
このように、ドル円は日経平均に影響を与える重要な材料ですが、両者が常に連動するわけではありません。実際の株価は、企業業績への期待、海外株式市場の動向、投資家心理、利益確定売り、株式市場の需給など、為替以外の要因にも左右されます。
月後半は円安と株価回復が同時進行
月後半に入ると、ドル円は158円台まで上昇し、日経平均も月中旬の安値から回復しました。
| 日付 | 日経平均 | ドル円 |
|---|---|---|
| 9月24日 | 65,513.99円 | 158.83円 |
| 9月25日 | 66,364.20円 | 157.26円 |
| 9月28日 | 65,877.62円 | 157.35円 |
| 9月29日 | 65,481.27円 | 157.28円 |
| 9月30日 | 66,753.72円 | 157.39円 |
24日のドル円は158.83円となり、月前半の153円台から円安方向への戻りが鮮明となりました。日経平均も65,513.99円となり、15日の期間中最安値から2,029.89円回復しています。
この局面では、円安方向への動きが株価回復と重なり、為替が日本株の支援材料の一つとして機能した可能性があります。
ただし、25日はドル円が157.26円へ下落した一方、日経平均は66,364.20円まで上昇しました。反対に、28日から29日にかけてドル円が157円台前半でほぼ横ばいとなるなか、日経平均は65,877.62円から65,481.27円へ下落しています。
この動きからも、月後半の株価回復を円安だけで説明することはできません。円安は株価を下支えする材料になり得ますが、日々の値動きについては、為替以外の要因の影響も大きかったといえます。
月末は為替が横ばいでも株価は大きく変動
月末のドル円は157円台前半で安定していましたが、日経平均は比較的大きく動きました。
28日のドル円は157.35円、29日は157.28円、30日は157.39円となり、3日間の値幅は0.11円にとどまりました。
一方、日経平均は28日の65,877.62円から29日には65,481.27円へ下落し、30日には66,753.72円まで上昇しました。30日の上昇幅は前日比1,272.45円となり、期間中の最高値で9月を終えています。
為替相場がほぼ横ばいであったにもかかわらず、日経平均は大きく上下しました。この月末の動きは、株価がドル円だけで決まるわけではないことを分かりやすく示しています。
月初と月末を比較すると、ドル円は160.17円から157.39円へ下落し、2.78円の円高となりました。一方、日経平均は66,215.34円から66,753.72円へ538.38円上昇しています。
月全体では円高と株高の組み合わせとなっており、「円安=株高」「円高=株安」という単純な関係にはなりませんでした。
期間中のポイント整理
| 日付 | 日経平均 | ドル円 | 関係性 |
|---|---|---|---|
| 9月1日 | 66,215.34円 | 160.17円 | 期間中の円安水準からスタート |
| 9月3日 | 64,214.48円 | 155.79円 | 円高と株価下落が同時進行 |
| 9月11日 | 64,011.34円 | 153.54円 | 円高が進むなか株価も調整 |
| 9月15日 | 63,484.10円 | 155.08円 | 株価は期間中の最安値 |
| 9月18日 | 65,018.95円 | 156.86円 | 円安方向への戻りと株価回復が同時進行 |
| 9月24日 | 65,513.99円 | 158.83円 | 月後半の円安水準で株価も回復 |
| 9月30日 | 66,753.72円 | 157.39円 | 為替が安定するなか株価は期間中の最高値 |
まとめ
2026年9月の日経平均とドル円の関係を見ると、月前半は円高と株価下落が同時に進み、月中旬以降は円安方向への戻りと株価回復が重なる場面が見られました。
月初のドル円は160.17円でしたが、9日と11日には153.54円まで下落しました。日経平均も66,215.34円から下落し、15日には期間中の最安値となる63,484.10円を記録しています。
その後は、ドル円が円安方向へ戻るなかで日経平均も回復しました。18日のドル円は156.86円、日経平均は65,018.95円となり、24日にはドル円が158.83円、日経平均が65,513.99円まで上昇しています。
ただし、円安と株価上昇が常に連動していたわけではありません。25日はドル円が157.26円へ下落した一方、日経平均は66,364.20円まで上昇しました。また、月末はドル円が157円台前半でほぼ横ばいとなるなか、日経平均が大きく上下しています。
月初と月末を比較すると、ドル円は2.78円の円高となった一方、日経平均は538.38円上昇しました。この結果からも、9月の株価上昇を円安だけで説明することはできません。
つまり、この期間は月前半には円高と株価下落、月中旬以降には円安方向への戻りと株価回復が重なったものの、月全体では円高と株高となり、為替が株価の重要な材料でありながら決定的な要因ではなかった1か月と整理することができるでしょう。
まとめ
2026年9月の日経平均とドル円の動きを振り返ると、月前半と月後半で両者の関係が大きく変化したことが分かります。月初のドル円は160.17円でしたが、9日と11日には153.54円まで下落し、急速に円高が進みました。日経平均も月前半から中旬にかけて下落し、15日には63,484.10円まで値を下げています。
一方、月中旬以降はドル円が円安方向へ戻り、18日には156.86円、24日には158.83円まで上昇しました。日経平均も同じ時期に回復へ転じ、30日には期間中の最高値となる66,753.72円で9月を終えています。
ただし、月初と月末を比較すると、ドル円は160.17円から157.39円へ2.78円の円高となった一方、日経平均は66,215.34円から66,753.72円へ538.38円上昇しています。この点からも、「円安=株高」「円高=株安」という単純な関係ではないことが分かります。円安は輸出企業を中心に日本株の支援材料となり得ますが、実際の株価は企業業績への期待や海外市場、金利、投資家心理、需給などさまざまな要因によって動きます。為替は日経平均を考える重要な材料の一つですが、為替だけで株価を判断しないことが重要です。