大山駅周辺地区のまちづくりについて解説します。土地価格の推移もあわせて、説明していきます。

大山駅周辺地区のまちづくりについて解説します。土地価格の推移もあわせて、説明していきます。

大山駅周辺では、都市計画道路整備事業、市街地再開発事業、駅前広場整備事業、東武東上本線の連続立体交差事業等が現在進められています。

本ブログでは、都市計画道路整備事業、市街地再開発事業を中心に、以下、説明を進めていきます。

1.大山駅

大山駅は、東武東上線の駅になります。

池袋駅から、3駅目で、所要時間は、5~6分です。交通アクセスは良好です。

大山駅の1日平均乗降客数は、東武鉄道のホームページによると、令和5年(2023年)では、46,657人となっています。

同ホームページによると、大山駅の名前の由来も掲載されています。以下は、ホームページからの引用です。

”江戸時代は相模国(現神奈川県)大山の雨降神社(阿夫利神社)に参詣することを「大山詣(大山詣り)」といって、非常に盛んでした。
当時、志村・板橋宿・赤羽・王子方面から田無・府中を経て大山に向かう人が多く、その道筋を「大山街道」( 富士街道ともいう) といい、駅ができたときは自然に命名されました。”

今回調べて、知ったのですが、古典落語に、大山詣りという演目があります。

落ちが効いていて、おもしろい噺ですので、興味のある方は、調べてもらうといいかもしれません。


2.大山駅周辺地区のまちづくり

先に触れましたが、大山駅周辺では、いくつかの事業が進行中ですが、本ブログでは、都市計画道路整備事業、市街地再開発事業について、解説をさせていただきます。

下図は、現在大山駅周辺で進行しているまちづくりです。

板橋区のホームページ

多くの計画が進行中です。

先にも触れましたが、今回のブログでは、上図の①都市計画道路 補助第26号線、②大山町ピッコロ・スクエア周辺地区、③大山町クロスポイント周辺地区について、解説をしていきます。

(1)都市計画道路 補助第26号線

上図を拡大した地図を掲載します。合わせて、航空写真も掲載します。

東京都都市整備局のホームページ

都市計画道路全体は、補助第26号線とされていますが、当該地区は、大山中央地区と命名されています。

上図では、①になりますが、上図のほぼ中央に位置し、③の大山クロスポイント周辺地区を分断していることが分かります。

上図だけでは、イメージが湧きにくいかもしれませんが、大山クロスポイント周辺地区を分断するだけでなく、大山駅から続く商店街(ハッピーロード大山商店街)も分断されます。

これについては、反対運動もありますが、後程、触れます。

御存知の方も多いかと思いますが、これほど大規模なアーケード付きの商店街は、あまり見ないです。

詳しく知りたい方は、商店街のホームページがありますので、こちらを参照して下さい。

以下、都市計画道路の概要を記載します。

路線東京都市計画道路事業補助線街路第26号線
都市計画決定昭和21年
事業認可平成27年2月
位置板橋区大山町地内
道路計画幅員20~23m、延長約375m
事業施行期間平成26年度~令和7年度(平成27年2月24日~令和8年3月31日)

令和8年3月31日に終了予定ですから、再来年には、完成していることになります。

(2)大山町ピッコロ・スクエア周辺地区

次は、大山町ピッコロ・スクエア周辺地区です。

上図の②になります。

板橋区のホームページ

ハッピーロード商店街を介して、A街区とB街区に分けられ、2棟のタワーマンションが建築されます。

令和5年9月13日に、市街地再開発組合の設立認可がなされ、令和6年度に権利変換計画認可、令和7年度に工事着手、建物竣工は令和10年度の予定となっています。

以前の日清紡があった時代を知っている者からしますと、現在、アリオ等で賑わっているのを見ますと、非常に感慨深く、とても同じ街とは思えません。

(3)大山町クロスポイント周辺地区

こちらは、上図の③になります。

先の都市計画道路のところでも触れましたが、都市計画道路によって、地区が分断されます。

板橋区のホームページ

4つの街区に分けられ、A街区とD街区には、タワーマンションが建設されます。

平成27年4月に「大山町クロスポイント周辺地区市街地再開発準備組合」発足、平成29年10月に都市計画決定、令和元年6月に「大山町クロスポイント周辺地区市街地再開発組合」の設立が認可、令和2年6月 権利変換計画が認可、令和3年9月に施設建築物の新築工事が開始されました。

全ての竣工予定は、令和6年12月ですので、もう直ぐです。

3.地価動向

次は、地価動向をざっとみたいと思います。

下記は路線価図です。

再開発エリアからは、少し外れますが、公示5-1という地点があります。

推移としては、板橋区商業地と同様ですが、板橋区商業地よりも高い変動率となっています。

4.反対運動

最後に、反対運動について、簡単に触れて、本ブログを終わりにしたいと思っています。

詳細は、東京新聞によりますが、こちらにまとまっておりますので、ご参照いただければと思います。

5.まとめ

以上、都市計画道路、2つの再開発事業、土地価格推移、少しですが、反対運動について、説明させていただきました。

今回は、本ブログ作成時点で、現地を訪問することが出来ませんでした。

大山町クロスポイント周辺地区については、予定通り進行していれば、既に完成している建物とありますので、近いうちに訪問をして、確認したいと考えています。

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