日経平均、金利、為替の動向 ー令和7年4月30日(2025年4月30日)までー

日経平均、日米金利(10年物国債利回り)、ドル円の推移について、令和7年4月30日(2025年4月30日)まで、まとめましたので、以下解説していきます。
前回から、少し間が空いてしまいましたが、これからは、なるべく間が空かないように努めていきます。

1.日経平均と長期金利(10年物国債利回り)
まず、R5年5月(2023年5月)以降の日経平均、長期金利の推移です。

傾向として、はっきりと読み取れるのは、長期金利の上昇でしょう。
直近では、長期金利は下落し、その後横這い傾向となっていますが、R5年5月(2023年5月)から、R7年3月(2025年3月)までの間に、1%程度の上昇となっています。
日経平均との関連でみますと、R7年1月(2025年1月)までは、概ね同様の推移を示していたことが分かります。
R7年1月以降も、長期金利は上昇を続けたのに対し、日経平均は、アメリカの関税政策の影響を強く受け、大幅な下落となっています。
直近では、長期金利も日経平均と連動して、下落し、その後、再度上昇しています。
続きまして、R6年5月(2024年5月)以降の1年間の推移です。

先に述べたとおり、R7年1月(2025年1月)までは、日経平均、長期金利ともに、ほぼ同様の推移を示していたことが良く分かります。
ですが、R7年1月(2025年1月)頃を境に、長期金利は上昇の勢いを強めていった一方で、日経平均は、ほぼ横ばい圏で推移し、R7年2月(2025年2月)以降は、関税政策の影響により大幅な下落となっています。
昨年8月の日経平均の大幅下落の時の水準にまで落ち込んでしまいました。
関税政策次第ということになるとは思われますが、日経平均は、足元では、上昇傾向を示しています。
2.ドル円と長期金利(10年物国債利回り)
ドル円と長期金利も、R7年1月(2025年1月)まで、同傾向で推移していたことが読み取れます。

先の日経平均と同様ですが、グラフ形状より関連性が、より強いことが分かります。。
R7年1月(2025年1月)以降、逆相関となり、長期金利が急騰していった一方で、ドル円は、円高方向で推移しています。
ここ1年の推移です。

R7年4月(2025年4月)に注目したいと思います。
R7年1月(2025年1月)以降、長期金利は上昇し、ドル円は円高方向に推移しています。
R7年4月2日の相互関税の発表以降は、長期金利も下落に転じ、一時的に、ドル円と同じ推移を示しましたが、直近では、長期金利は再度上昇しているのに対し、ドル円は円高方向に振れたままとなっています。その水準は140円台前半となっています。
3.日米長期金利の推移
まず、R5年5月(2023年5月)からのグラフをざっと見ますと、アメリカの長期金利、日本の長期金利、金利差は、ほぼ同じような推移を示してるように見えます。

これをもう少し詳しく見ますと、日本の長期金利は、多少の上げ下げはありますが、一貫して上昇しているのに対し、米長期金利は一定のレンジ内で上下動しています。
その結果、金利差も縮小傾向で推移していることが分かります。
R6年5月(2024年5月)以降の1年間のグラフで見ると、金利差の縮小傾向は、より顕著です。

R7年1月(2025年1月)以降、アメリカの長期金利は、下落傾向にありますが、一方で、日本の長期金利は上昇を続けているのですが、金利差は縮小します。
4.ドル円と日米金利差の推移
ドル円と日米金利差の推移です。

ドル円と日米金利差は、当然のことですが、連動して推移しています。
グラフから、綺麗に連動して推移していることが分かります。
直近の推移は、次の1年間の推移で、詳しく見ます。

令和7年4月(2025年4月)以降は、ドル円と金利が逆相関となっています。
金利差が拡大しているのに、ドル円は円高方向に振れたままとなっています。
今後の推移が気になるところです。
5.日経平均とドル円の推移
日経平均とドル円も、R5年7月(2023年7月)からR5年12月(2023年12月)の期間を除き、同傾向で推移しています。

足元で、ドル円が円高方向にあるのに対し、日経平均は上昇していますが、それについては、次の1年間の推移で、触れます。
ここ1年の推移になります。

日経平均は、関税政策の影響により、一時大きく下落し、その後、下落前の水準には至っていませんが、大きく回復している一方で、ドル円は、円高方向に振れ、140円台前半の水準を維持したままです。
今後の為替の推移を注目したいです。
6.まとめ
最後に、令和5年5月(2023年5月)を100とした時の、日経平均、長期金利、ドル円、日米金利差の推移は次のとおりです。

改めて、触れるまでもありませんが、長期金利の上昇には目覚ましいものがあります。
他は、ほぼ横ばいのように見えてしまいます。
ここ1年間の推移です。

こちらも同様ですが、日米金利差の変動が、案外と大きいことを改めて、確認出来ます。
長期金利の上昇➡日米金利差縮小➡円高➡日経の下落、という流れが読み取れます。
トランプ関税も目が離せません。
近く、まとめて、またブログアップするつもりです。
