日経平均、金利、為替の動向 ー令和6年12月30日(2024年12月30日)までー

日経平均、金利、為替の動向 ー令和6年12月30日(2024年12月30日)までー

日経平均、日米金利(10年物国債利回り)、ドル円の推移について、令和6年12月30日(2024年12月30日)まで、まとめましたので、以下解説していきます。

1.日経平均と長期金利(10年物国債利回り)

まず、R5年1月(2023年1月)以降の日経平均、長期金利の推移です。

日経平均、長期金利ともに、R5年1月(2023年1月)以降、長期的なトレンドとして、上昇傾向で推移しているのは変わりませんが、日経平均は、ここのところ上昇の勢いを欠いているように見えます

次に、ここ1年間の推移を少し詳しく見ます。

11月の初めは、日経平均、長期金利ともに、上昇傾向でしたが、長期金利が1.0%の水準を超えた辺りで、日経平均は頭打ちとなり、その後は、38,000~40,000円のレンジでの推移となっています。

12月27日に、40,000円を超えましたが、その翌取引日(大納会)には、下落に転じ、40,000円を下回っています。

一方で、長期金利は上昇を続け、1.1%台で定着しています。

2.ドル円と長期金利(10年物国債利回り)

続きまして、ドル円、長期金利の推移となります。

ドル円、長期金利については、令和5年5月(2023年5月)から令和5年8月(2023年8月)の期間を除くと、ほぼ同様の傾向で推移しています。

ここ1年間の推移も、ドル円、長期金利ともに、傾向としては、ほぼ同様となっておりますが、今年の11月末から12月初めにかけて、ドル円は円高傾向で推移しましたが、その後は、再び円安傾向となっています。

ここ1年の推移です。

長期金利は、1.0%を超えた後も上昇を続け、12月26日には、1.1%に到達しました。

ドル円は、先に触れたとおり、直近では、円安に振れており、同じく12月26日には、158円台となりました。

これは、昨年(令和6年)の7月頃の水準となります。

3.日米長期金利の推移

日米長期金利の推移になります。

先に日本の長期金利の推移を掲載していますが、日本の長期金利だけを見ていると、随分と変動があるように思われるかもしれません。

ですが、米長期金利の推移と比較すると、日本の長期金利の推移は、狭いレンジでの推移となっています。

ですが、日本の長期金利は、じわじわと上昇を続けています。

令和5年1月(2024年1月)時点では0.5%台でしたが、先のとおり、令和6年12月26日(2024年12月26日)には、1.1%に到達しており、2倍以上の水準になっています。

直近1年間の推移です。

日米ともに、ほぼ同傾向で推移しているように見えますが、R6年5月(2024年5月)からR6年8月(2024年8月)にかけて、日本の金利は、上昇していますが、アメリカの金利は、下落となっており、逆相関の関係になっています。

ですが、日本の上昇幅が小さい為、金利差は、米金利の影響を強く受けるため、結果として、米金利とほぼ同様の推移となっています(米金利と同様に下落傾向となっている。)。

直近では、米長期金利の上昇と比較すると、日本の長期金利の上昇は微小なため、米長期金利の影響が強く、日米金利差は拡大傾向となっています

4.ドル円と日米金利差の推移

為替と日米金利差の推移です。


ドル円と日米金利差は、当然のことですが、連動して推移しています。

令和6年5月(2024年5月)から令和6年6月(2024年6月)にかけて、異なる方向で推移していますが、これについては、次の直近1年間の推移で触れます。

令和6年5月(2024年5月)から令和6年6月(2024年6月)にかけて、日米金利差が縮小しているのに対し、ドル円は、円安方向で推移していましたが、令和6年6月(2024年6月)から令和6年7月(2024年7月)にかけて、ドル円も、再度円高方向に振れ、その後は、両者ともに同傾向で推移していました。

直近の動向は、日米金利差の拡大と合わせて、ドル円も円安傾向となっていることです

5.日経平均とドル円の推移

全体的な傾向としては、日経平均は先に触れましたが、長期的には上昇傾向が読み取れますが、直近ではほぼ横ばいと言える推移となっています。

ドル円も、円高方向に触れる時期もありましたが、長期的には、円安傾向となっていることが伺えます。

ここ1年の推移になります。

グラフを詳しく見ますと、概ね先の日経平均とドル円は、同様のトレンドを辿っていますが、時に、逆相関となる時期も見受けられます。

直近では、11月末から12月末にかけて、日経平均が上昇しているのに対して、ドル円は円高方向となりました。

ですが、ドル円は、再度円安方向で推移しており、12月終盤においては、日経平均の上昇、ドル円の円安方向での推移、と相関関係が見られます

6.まとめ

最後に、令和5年1月(2023年1月)を100とした時の、日経平均、長期金利、ドル円、日米金利差の推移は次のとおりです。

日経平均、ドル円の変動に比較して、長期金利の変動はとても大きくなっています。

長期金利は、先に触れましたが、12月26日に1.1%の水準を突破しました。

ここ1年間の推移においても同様です。

日経平均は、ここ数か月、長期金利の上昇により、上昇が抑えられていたように見えましたが、その背景では、日米金利差の拡大による、円安の動きもあります

それを踏まえて、グラフを見ていると、日経平均は緩やかに上昇しているようにも伺えます。

日米金利差の拡大に伴い、ドル円は円安方向に触れています。

近日中に、直近のデータをフォローしまして、再度、本ブログにて紹介致します。

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